まあ、タイトル見ればわかると思いますが不定期更新の自己満ブログです 暇だたらみてってやってくださいw

電気、電機、伝記

先日、某日本の自動車連盟、J⚪︎Fの会報で、こんなの見つけたんですよ
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元々エンジンで走る、イギリスの名車、
ケーターハム スーパーセブン。
これを、EV(電気自動車)化させてしまったのがこれ。
なんとこの、日本EVクラブは、これで日本1周を果たしています!
(その旅についてはリンクからどうぞ)

で、このようなエンジン車をEVに作り変えた物を、コンバージョンEVと言うそうです。
これは面白そうだぞ?と思ったのでいろいろ考察して見ました。
注)長いです。本当に長いです。

   1.  そもそもEV化は出来るのか

上の例では、元々エンジンの小さい、コンパクトな車両を使っています。

では、他の車両では出来るのか。

結論から言うと、出来るのではないかと考えます。

EVの動力であるモータは、パワーが同じでもエンジンの方が遥かに大きいのです。元のボンネット内などにスッポリ収まるはずです。

むしろEV化でエンジンルームがスッキリすることも多いのではないでしょうか。

補機類も少なくて済みますし、熱対策もエンジン同様の装置で対応できる筈です。

ただ、問題点として、バッテリーの搭載が考えられます。

バッテリーは、今のところとても大きさ、質量共にあり、元々の燃料タンクどころではありません。

航続距離を伸ばすためには、それなりの量のバッテリーを積む必要があります。

だいたいEVの車重がふえる増える原因はここにあります。

バッテリーに関してはまだまだ開発が進んでいる最中なので、これからの技術革新に期待しましょう。


  2.  追加するパーツ

EV化によって必要になる部品は、
  1. モータ
  2. バッテリー
  3. インバータ
  4. コントローラ
  5. 配線材
  6. 各種搭載用ステー
などでしょうか。
インバータとは、モータを動かすために電力を変換する装置、コントローラとは、アクセル操作などを元にクルマをコントロールす装置です。
配線材も、エンジン車とは違うものが必要になると思います。
そして、それらの装置を車両に取り付けるための台座を、元の車両に合わせて作る必要があります。

  3.  不要になるパーツ

逆に、EVには必要ないパーツが、エンジン車にはあります。エンジン、燃料タンクはもちろん、
排気管、消音・浄化装置(マフラーなど)、吸気管、エアクリーナー、インタークーラー(ターボ車のみ)、エンジンコンピュータ、燃料ポンプなど…
複雑なパーツの集大成であるエンジン車からは多くの不要物がでてくる筈ですw

  4.  コンバージョンEVの利点

コンバージョンEVの最大の利点は、その即効性にあります。
現行車両に合わせたステーさえ用意できれば、新車を買うより安く、そして早くEV化できるのです。

コンバージョン用のキット(モータ、バッテリーなど2.で書いた部品)を販売するメーカーが現れれば、自動車メーカーはとりあえずの環境対策として利用できますし、設計変更や間に合わせのような新車開発をする必要もありません。
コンバージョンEVでまずエンジン車を廃止し、じっくりとEV開発をすることができるのです。
また、お気に入りのクルマに乗っていたい人、クラシックカー好きにも、嬉しいのではないでしょうか。
ロータリーで有名になったRX-7のコンバージョンEVとか需要ありそうなんですけどね…(自分が欲しいだけ)

  5.  需要はあるのか

現在、コンバージョンEVはカスタムカーの域を脱したとは言えないと思いますし、一部の人たちによって制作されていると言っても過言ではないでしょう。

もし上に書いたようなメーカーが現れても、知名度がなければクルマ好きにしかウケないと考えられます。
ガソリンスタンドがあって充電スタンドがあまりないこの世の中、わざわざEV化する必要は、一般の方にはありません。

現段階で、コンバージョンEVに商業的な成功は望めないのではないでしょうか。

ただ、もし日本が本気で脱二酸化炭素を行うとしたら、このようなメーカーと、組み付けを行う自動車修理工場などが儲かるでしょう。
是非、コンバージョンキットを販売するメーカーが現れて欲しいです…w

  6.まとめ。普及に必要なこと

コンバージョンEVが商業的な意味を含めて成功するためには、
  1. バッテリーの小型・軽量化
  2. EVの重要性
  3. 環境意識
  4. コンバージョンEV界の大手メーカー出現(1〜3の後)
これらが必要だと考えられます。
2・3は社会的な流れの問題なので、今すぐにでも解決できる筈です。



とても夢と現実味のある話で、コンバージョンEVは個人的に発展して欲しいのですがね…

環境対策するするって言ってほとんど前進出来てない、方向性すら定められてない日本のお偉いさん方には、是非考えていただきたい問題ですね。